ここ遠藤家(井政)では 古くから日々のしつらえとして、好みの美術、調度品を合わせて
四季の移ろいを楽しんで参りました。
今秋は汕頭手刺繍を中心に、今も細やかな意匠が息づく建物内部をご覧いただく展覧会です。
汕頭(スワトウ)は中国大陸南部、東シナ海面した港町で、18世紀にイタリア宣教師が
伝えられたとされる刺繍が大変盛んな地域です。
その技術は汕頭刺繍として高く評価されています。1980年代、この汕頭地区で数万とも数十万ともいわれる刺繍工の中に「八人衆」と呼ばれる最高の刺繍技術を極めた職人たちがいました。
この八人衆の功績を称え、布の宝石ともいえる究極のハンカチーフ「汕頭手刺繍手巾コレクションー八人衆」として結成されました。
八人衆の高い技術と刺繍に対する熱意は、時代が変わっても永遠なる「至宝」として今後も
継承されていくでしょう。
この八人の名工たちの作品と合わせて掛け軸や調度品もお楽しみください。
【会場】
神田の家「井政」
【会期】
2025年10月10日(金)〜10月19日(日)
12時〜17時 最終入場16時30分
入館料 大人1,000円 高校生以下 500円